2018年4月27日、ICOWhitelistsのサイト上に、Kyber Network CEOのLoi Luu氏のインタビューが掲載されました。

Happy to be featured on @ICOWhitelists in their After-ico interview
https://t.co/CWbPUgGtH5— Loi Luu (@loi_luu) 2018年4月27日
ICOから半年以上が経過した今、Kyber NetworkのこれまでやLoi氏の業界への視点が分かる貴重なインタビューです。
彼のインタビューを翻訳しつつ、少しの補足をこちらで入れていきたいと思います。
Kyber CEO Loi Luu氏 インタビュー
以下の質問とLoi氏の発言全て、上記リンクからの翻訳です。
ここ最近の日常の仕事は、どのようなものですか?
典型的で決まった1日を過ごすことがないので、とても幸せに感じています。今のところ、一つに決めようとも考えていません。
もちろん、私はたくさんの仕事の責務を負っています。朝はメールの返信や、チームの皆と会い、会社内部の進歩にフォーカスすることが多いですね。
午後からは、インタビューや電話など、外部との会議に時間をあてています。
言うまでもありませんが、このスケジュールには例外もあります。シンガポールとアメリカ/ヨーロッパには時差があるため、夜中に電話することも多いです。
加えて、月に一度はミートアップに参加して交流を広げ、また暗号通貨界の新たなプロジェクトを把握するようにしています。
ICOから製品開発に移行する中で、Kyber Networkの最大の課題は何でしたか?
ICO後の期間はKyber Networkにとって、予見されたもの全てがチャレンジングなものでした。関係者全員に対する約束を守るためにどのように前進すればよいのか、本当に計画的に進める必要がありました。
私は、これらの私たちに貢献してくれた方々からのプレッシャーや期待こそが、最も大きな仕事のやりがいであったと思っています。幅広い方々からの素晴らしいサポートを受けられたことはとても幸運でしたし、私たちはその信頼や激励に敬意を払わなければと考えていました。
幸運なことに、ICO以降のKyber Networkは健全な成長を見せていますし、期限までに成果を出すことにより、今は期待に応えられていると思っています。
貢献してくれる人々への期待に応えることへのプレッシャーはもちろん、会社を運営する上で、今もなお最も重要な部分です。
プロダクト開発と業界動向の把握に対しては、どのようにバランスを取っていますか?
私たちには、ビジネスの様々な側面に焦点をあてた複数のチームがいます。分業することで、強いプロダクトを会社の中核に置き続けることができるのです。
開発チームとビジネスチームも、プラットフォームがユーザーの期待に応えられるように絶えず意見調整を行っていますよ。
暗号通貨業界の動向を把握するために、私は最新情報に精通することに焦点を当て、多くの時間を費やすようにしています。
定期的にカンファレンスに出席しますし、他のチームと電話し、パブリックフォーラム上のニュースを読み、パネルディスカッションに参加します。
これらのお陰で、暗号通貨業界で起こっていることを比較的よく把握できていると思います。
あなたのICO以降に、暗号通貨業界はどのように変わったと思いますか?
最も分かりやすい答えとしては、規模感とスケールが顕著に大きくなったことでしょう。例えば、ICOはより競争が激しくなりましたよね。今までにないほど新しいプロジェクトがありますし、彼らはそれぞれトークンを発行しています。
巨大な複合企業も、ブロックチェーンの技術のポテンシャルを探るために設立された企業もあります。
Kakao BlockchainやAptoideなどの企業は、彼らのビジネスにトークンを組み込むためにリバースICOを行っています。
既にプロダクトや顧客を持っているfiatベースのサービスが、ビジネスモデルを分散化したり暗号通貨ベースに変更するために行うICOを、”reverse ICO”と言います。
これら全ては、ブロックチェーンがますます主流になることを示唆していますし、私たちは着実に、広範囲での採用に突き進んでいます。
しかし残念なことに、暗号通貨業界の成長は、scammerが洗練された手法を編み出すことを促すようになってしまいました。
以前まではずっと、詐欺はほとんど個人のSlackグループなどで起こっていましたが、今ではTwitterやRedditなどの公共プラットフォームでも詐欺行為をよく見るようになってしまいました。
ブロックチェーン業界の才能ある人材のリクルートは、どのくらい大変ですか?
ブロックチェーン企業において、優秀な人材のリクルートは常に大きな問題になります。たくさんのプロジェクトが生まれていますから、既存の企業すべてを賄うには人材が限られています。
ブロックチェーンをよく知る限られた人材を採用するため、皆は競い合っているように見えます。
Kyber Networkは幸運にも素晴らしい人々を採用できていますが、私たちはこの課題に引き続きぶつかっています。
ICOで調達したスタートアップと、VCにより調達したスタートアップの違いはどこにあると考えていますか?
まず最初に、ICOでの調達は、VCでの調達よりも遥かに素早く資金を受け取ることができます。
VC調達のスタートアップだと、企業がある程度のレベルに達してから資金調達する傾向にあるため、よりじっくりとした成長になるでしょう。
しかしながらICO調達のスタートアップは、確かに動く製品や収入を作る前に大金を受け取りますし、そして結果としてICOスタートアップは概して公からの大きな目標達成へのプレッシャーを受けることになります。
ICOで調達した資金を、どのように運営して分散させるのですか?
私たちは、Kyber NetworkのICOで調達した資金を、戦略的に運営資金とリザーブ資金に分断させています。
ICO調達資金の半分は、リザーブに置いています。
リザーブとはKyber Networkの流動性のカギになるファクターです。

もう半分は、法律の対応やマーケティングコストのため、加えて他の管理者のために使われています。数年間は運営を維持できる十分な資金を引き出しており、残りはETHで保有しています。
今から1年後のKyber Networkは、どんな位置にいると思いますか?
来年はKyber Networkにとって大きなものになるはずです。暗号業界の企業やプラットフォームに利用される、標準の統合型トークン・スワップ・プラットフォームになっています。
また、私たちは間違いなく、地理的にあらたな地域へ拡大し、ヨーロッパとアメリカでのプレゼンスを高めていきます。
最後に、私たちのサービスが現実社会で利用されているところを、もっともっと見ることができるはずです。おそらく、Kyberは日々の暗号通貨決済をサポートしているでしょう。
Kyber Networkは、業界のPayPalのような不可欠なサービスになることを目指しています。

※こちらのインタビューは広告ではありません。引用したサイト “ICO Whitelists” は、広告の場合は冒頭に明確な表示をしています。
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