Kyber Networkが、新たなサービス”IEO”とリブランディングを発表。CEOメッセージの翻訳と補足

Kyber Network API Kyber Network

2018年4月30日、分散型取引所(DEX)サービスを提供するKyber Network(カイバーネットワーク)が2つの重要な発表を行いました。

Letter From The CEO – Kyber Network
Dear Kyberians,

それらの発表は大きく分けて、

  • IEO(Initial Exchange Offering)の発表
  • ブランドの刷新

の2つです。

 

上記ブログの、CEOのLoi Luu氏からコミュニティへのレターの翻訳の許可をもらったので、こちらに全文を翻訳して掲載いたします。

 

翻訳の後、個人的に補足を書いています。

※改行と強調は適宜こちらで行いました。

Letter from the CEO

Kyberian(カイバーリアン)の皆様へ

 

進歩と勢いを持って前進するほど、そのときどきに深呼吸をし、吟味することが重要です。このコミュニティへの手紙こそが、私たちが達成した全てを振り返り、私たちの価値観や暗号通貨界の無数の変化を映し出しつつ、大胆で新しい未来のビジョンを描くよい機会となります。

 

トークンセールを行い1日で$52,000,000の資金調達に成功した日が、まるで昨日のように思えます。その時から、製品開発とパートナーシップの発展に全速力で取り組んできました。

imTokenやICON, Request Network, WAX, GIFTO, また直近のMyEtherWalletなど、いくつか暗号通貨界のビッグネームとの提携も実現しました。

 

私たちのトークン(KNC)もHuobiやKucoin, Binance, そしてBithumbなど主要な取引所に上場しています。

 

そのプロセスにて多くの新規ユーザーを獲得しましたし、また他のチームから多くを学びとることで、私たちのトークン交換サービスを顧客ニーズに合うように洗練させることができました。

初期から壮大なロードマップを構想していましたが、これまでのところ、その製品開発のマイルストーン全てを予定通りに達成していることを誇りに思います。

 

今現在、分散型取引所Kyber Networkはイーサリアムブロックチェーン上で完全に稼働しています。2017年後期に生まれたばかりであることを考えると、私たちが既にメインネット公開を達成している数少ないブロックチェーンカンパニーの一つとなっていることに、非常にわくわくしています。

 

その約束を果たした今、次に何があるでしょう?

 

一つ目として、私たちは取引所のアップグレードを継続しており、より素晴らしい取引オプションのための多くのトークン追加はもちろん、2018年6月には新たなUI/UX機能を加える予定です。

 

二つ目に、バックエンド統合サービスを拡大する予定があります。私たちの最先端のトークン交換プロトコルを、より広くDapps, ウォレット, そして決済ゲートウェイへ提供します。

これは、包括的で一本化されたソリューションプロバイダーになるという私たちの試みの一部です。

 

暗号通貨の採用を高めるという私たちの夢を堅く守るのであれば、トレードのための分散型取引所を提供するに留まらず、可能な限り他のブロックチェーンアクター(Dapps, ウォレット, 決済ゲートウェイ)などの主要ユーザーにも手を差し伸べる必要があります。様々なプロジェクトにおいて、私たちのプロトコルの普遍性が冗長性を減少させ、より大きな協力を可能にし、多くの人々の暗号通貨界への容易なアクセスを大幅に増加させるでしょう。

 

最後になりましたが、私たちは Initial Exchange Offering(IEO)として知られる真新しいサービスを提供する予定です。分散型プラットフォームとして初めて、Kyber Networkは企業とエンドユーザー双方のICO参加を促進します。

 

既に認証されたユーザーのデータベースを保持しているKyber Networkプラットフォーム上でトークンセールを行うことで、企業は資金調達を合理化することが可能です。

これにより、面倒なKYCチェックと監査を排除できるのです。

 

エンドユーザーは繰り返しのKYC登録なしに、このプラットフォーム上で全てのICOを行うことが可能です。さらに、私たちのトークン交換メカニズムが、残り全ての煩雑さを引き受けるため、ユーザーはストレスなく、自由なトークンでICOに参加可能です。

ICOへの参加が、これ以上に容易になることは決してないでしょう

 

分散型取引所としての核心機能をサポートするこれらの追加サービスを考慮し、私はKyber Networkが2018年6月に正式にリブランディングすることを発表します。

 

これは気軽に行うものでなく、チームと私は様々な要素を考察し、リブランディングは私たちの業界での立場をより際立たせ、サービスのローンチもより効果的なものにするだろうと結論づけました。この進化により、私たちと同じような興奮を皆様に持ってもらうことを望んでいますし、間もなく新たなブランドを皆様に公開することを、私たちは待ちきれません。

より詳細は、更新された新たなウェブサイトをご覧ください。

 

コミュニティの皆様、私たちと共に歩んでくださり、ありがとうございます。これらの内の一つとして、あなたなしには実現できたものはありません。

Loi Luu

補足

新サービス“IEO”リブランディングの発表と、今回の声明はあくまでもよく知られたDEXとしての姿ではなく、「それを超える存在となろう」というKyber Network の決意がよく伝わる文章だったと思います。

 

ここで述べられた内容を少し補足します。

“IEO” Initial Exchange Offering について

Kyber Networkが発表したIEO(Initial Exchange Offering)は、ICO”Initial Coin Offering”をもじったもので、Kyber Networkのトークン交換プロトコルを活用することでユーザーのICO参加を容易にしよう、という待ち望まれたサービスです。

Kyber NetworkAPI

今までは、ICO参加のために事前にETHを準備するのが通常でした。

 

上記はWhite Paperで取り上げられた図で、ユーザーはTokenAを両替する必要なく、ETHのみ受け付けているICOに参加可能になっています。

これを実現するサービスこそ、IEOです。

 

ユーザーは「わざわざETHを買う」というムダなプロセスを省くことができますし、昨今資金調達が難しくなったICO実施者も、幅広い選択肢を与えることで資金調達の敷居を下げることができます

 

ただ当然ですが、Kyber Networkがサポートしているトークンでなければなりません
それ以外のトークンでのICO参加は、Kyber Networkのリストを待つ必要があります。Kyber Networkはユーザー利便性向上のため、着実にトークンを追加していく予定です。

 

さらに、ユーザーには一度Kyber Networkを通してICOに参加すれば、以降はあの忌々しいKYCから解放されるという計り知れないメリットがあります。

KYC情報は、Kyberプラットフォームの管理下にあるからです。ICO実施者も、各ユーザーのKYC認証をKyberに任せて省略することができます。

 

IEOは、あくまでもICO事業者が「Kyberプラットフォームを利用する」という意思決定をしなければなりません。

Kyberを経由せず実施する可能性もありますし、50%の調達のみKyberで行うことも、全ての資金調達をKyber上で行うことも可能である予定です。
(細かな仕様変更の可能性は残されています。)

今後もKyber Networkは、事業者とユーザー双方の利便性向上を目指し、彼らを惹きつけてゆく必要があります。

一度Kyber Network経由でICOを実施してしまうと、

 

  • ETHの準備
  • セルフィーなど、煩雑なKYC

 

を伴うICOには二度と戻れなくなるはずです。

 

このような、「一度体験すると、それがないことが考えられないほど便利なサービス」こそKyber Networkの目指す姿だと思います。

 

現状では、6月に最初のIEOが行われるスケジュールです。

リブランディングについて

Loi Luu氏の文章、IEOの内容からも分かる通り、Kyber Networkは便利なDEXとしての役割のみならず、もっと大きなビジョンを掲げていきたいと考えていることが伺えます。

彼らの本来のビジョンとは、以下のブログにまとめています。

https://trustless-bitcoin.com/kyber-paypal/

 

2018年6月に予定されているリブランディングは、業界でのKyber Networkのポジションを新たに確立し、今後のサービスローンチでより一貫したメッセージを届けることが目的です。

 

リブランディングですが、Kyber Networkの名称を変更する予定ではありません。

ロゴの変更を始めとしたイメージの刷新により、業界での立ち位置を確立させる予定です。

 

ビットコインとイーサリアムのクロスチェーン取引を始めとして、前途多難な道は続いていきますが、今までの殻を破ったチャレンジに今後も注目していきたいです。

 

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